5月のCPI上昇率は前月比0.2%、2カ月連続プラスに

(米国)

ニューヨーク発

2018年06月18日

労働省が6月12日に発表した2018年5月の消費者物価指数(CPI)は前月比(季節調整値)0.2%上昇と、2カ月連続のプラスとなった(4月:0.2%上昇)。家賃(0.3%)やガソリン(1.7%)が上昇に寄与した。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.2%上昇した。

米連邦準備制度理事会(FRB)などが重視しているコア指数を品目別にみると、中古車(0.9%下落)や家具・家庭用品(0.6%下落)などが押し下げ要因になったものの、家賃(0.3%上昇)や医療費(1.3%上昇)などが押し上げに寄与した。コア指数に含まれない食料品とエネルギーがそれぞれ上昇した結果、CPIも0.2%上昇した。

前年同月比では6年3カ月ぶりの高水準

前年同月比についてはCPIが2.8%上昇と、2012年2月(2.9%上昇)以来、6年3カ月ぶりの高い伸びとなった。コア指数も2.2%上昇し、2017年2月(2.2%上昇)以来、1年3カ月ぶりの伸びとなった。

コア指数に含まれないエネルギーが11.7%上昇と上昇幅が拡大(3月:7.9%上昇)したものの、食料品が1.2%上昇と前月(1.4%上昇)から上昇幅が縮小したことにより、コア指数の上昇幅はCPIよりも小さかった。

(樫葉さくら)

(米国)

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