海南省、海口江東新区の設立を発表

(中国)

広州発

2018年06月11日

海南省政府は6月3日、「海口江東新区」を設立することを発表した。中国(海南)自由貿易試験区の重点先行試験エリアとなる。総面積は298平方キロで、東部生態機能エリア(東寨港国家レベル自然保護区など)106平方キロと、西部産業融合エリア(臨空産業園エリア、桂林洋国家熱帯農業公園エリア、桂林洋高校エリア、沿江生活エリアなど)192平方キロからなる。

新区は「改革開放の全面的深化試験区」「国家生態文明試験区」「国家重大戦略サービス保障区」「国際旅行消費中心(センター)」の「3区1中心」を戦略的に位置付け、 2年でイメージをつくり、3年で機能を生み出し、7年で基本的に形を整えるという。

中でも、世界トップクラスの二酸化炭素排出量ゼロの新都市、海南省の特徴である 美しいイメージ、都市・農村一体型の協調・共生中国モデル、世界一の生態型ビジネスセンター(CBD)の「4つの建設」を重点的に行う。また、同区のイメージ計画案は国際入札を行うとし、海外からの優秀な計画設計組織の参加も呼び掛けている。

なお、新区に該当するエリアでの不動産取引、建設プロジェクトの実施、戸籍取得は法律により制限されている。

(河野円洋)

(中国)

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