第2回中国国際茶葉博覧会が杭州で開催

(中国)

上海発

2018年06月04日

「第2回中国国際茶葉博覧会」が5月18~22日、浙江省杭州市の国際展覧中心で開催された。中国農業農村部と浙江省政府が主催し、全国人民代表大会常務委員の武維華副委員長や浙江省の袁家軍省長らが開幕式に参加した。日本からも中国政府の招待で、農林水産省生産局の鈴木良典生産振興審議官が参加した。

博覧会の出展総面積は7万平方メートルで、30カ国・地域から1,540社の企業が出展した。主催者の発表によると、会期中の来場者数は15万1,000人で、茶葉の成約量は約100トン、成約額は1億300万元(約17億5,100万円、1元=約17円)となった。

博覧会には中国の10大茶葉〔西湖龍井、洞庭碧螺春、黄山毛峰、安溪鉄観音、武夷大紅袍、廬山雲霧、普●(さんずいに耳)茶(プーアル茶)、六安瓜片、君山銀針、祁門紅茶〕の出展が目立ち、10大茶葉以外では白茶などの数社が出展した。

海外の商品を集めた国際館には茶具の出展が多く、それぞれの国の特性に合わせた茶具が展示されていた。日本企業からは茶葉の出展はなかったものの、茶釜などの茶具を展示する企業が数社みられた。そのほか、日中合弁企業が茶葉の収穫機械を出展していた。

中国の茶葉の生産面積は増加傾向にあり、2016年の茶園総面積は293万ヘクタール(前年比2%増)となっている。また、貿易額についても拡大しており、2017年の輸出額は16億ドル(9%増)、輸入額は1億5,000万ドル(33.5%増)となっている。

次回の博覧会は、2019年5月18日に開幕する予定。

写真 茶具などを展示した日本企業のブース(ジェトロ撮影)

(尹世花、内田剛)

(中国)

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