広州市、自動運転車両のテスト走行規定の意見を募集

広州市政府は6月4日、「広州市のスマートネットワーク自動車の道路測定試験に関する業務の指導意見」の意見募集稿を発表した。自動運転車両の公道でのテスト走行についての規定を定めたもので、意見募集期間は6月4～13日。

テスト走行の申請には、既に他の国・地域の他都市での有資格者であるか、広州市政府認定の封鎖式試験場での、6カ月以上もしくは走行距離2,000キロ以上のテスト走行の経験が必要とされる。使用される車両には500万元（約8,500万円、1元＝約17円）以上の自動車事故保険への加入などが求められる。また、衛星位置情報システムおよびモニタリング設備により、車両の位置やスピードなどのデータ収集・保存を行う必要がある。

公道は1～3級に分類され、初回申請時は1級公道でのみテストを行える。初回の申請台数は10台まで。テスト開始から3カ月間、自身に責任のある交通事故を起こしておらず、かつ制御不能状態が発生していない場合、車両を追加申請できる。

テスト距離が累計1万キロを超え、かつ自身に責任のある交通事故を起こしておらず、かつ制御不能状態が発生していない場合、旅客を乗せた試験の実施を申請できる。テスト距離が累計3万キロを超え、かつ自身に責任のある交通事故を起こしたことがない、および制御不能状態の車両でない場合、遠隔型自動運転のテストを申請できる。

なお、テスト走行に関する申請業務や日常的な管理業務については、広州市政府は第三者機関に委託できるとされている。内容によって、第三者機関へ申請するよう定められているものもある。

（河野円洋）