アラバマ州、2017年の新規・拡張投資は317件

(米国)

アトランタ発

2018年05月09日

アラバマ州商務省によると、2017年に公表された同州の新規・拡張投資計画は合計317件で、総投資額44億ドル、新規雇用予定1万5,465人は、2016年の総投資額(42億ドル)や雇用創出(1万4,707人)を上回る規模となった。

雇用創出数が最も大きかったのはエアロジェット・ロケットダインによるハンツビル工場拡張投資で、800人の新規雇用を予定している。このほか、バーミンガムにトラック工場を新設したオートカーが746人、モービルに流通センターを新設するウォルマートが550人、グローバル物流センターを新設するメルセデス・ベンツが502人の新規雇用を発表している。

海外からは16カ国、66社が投資を発表しており、外国企業による投資額の合計は12億ドル、雇用創出は約3,400人に上る。合弁企業を含めて延べ16社が投資計画を発表している日本は投資額2億8,426万ドルで、ドイツの4億1,741万ドルに次いで2位、雇用数は351人で、韓国1,216人、ドイツ1,093人に次いで3位となった。

企業別では上述のメルセデス・ベンツ(投資額2億8,150万ドル)のほか、ボカール(1億1,710ドル)、トヨタ・エンジン工場(1億2,788万ドル)、ホンダ(8,343万ドル)など、自動車関連企業が目立っている。

企業のアラバマ州への投資は2018年に入っても引き続き好調で、1月には、トヨタとマツダが同州ハンツビルに合弁工場の新設を発表、本格稼働時には4,000人の雇用が予定されている。

4月下旬に訪日し、トヨタ、マツダ、ホンダの各社を訪れたケイ・アイビー・アラバマ州知事は、「州に雇用をもたらすために精力的に活動していく」とさらなる企業誘致に意欲をみせている。

(ラマース直子)

(米国)

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