深セン前海蛇口エリア、香港系企業の登録が累計8,031社に

(中国)

広州発

2018年05月15日

中国(広東)自由貿易試験区深セン前海蛇口エリア管理委員会は4月27日、自貿区設立3周年の成果報告を発表した。2018年3月末時点で、登録企業数は設立時点の7万3,900社から16万8,600社に、登録資本金は3兆3,428億6,400万元(約56兆8,287億円、1元=約17円)から9兆5,905億7,000万元に増加した。

香港による投資が目立つ

2018年3月末時点で、同区に登録された香港系企業は累計で8,031社、香港系企業の登録資本金は設立時点の2,464億5,300万元から8,397億2,600万元に増加した。2017年の同区の対内直接投資額(実行ベース)は44億4,800万元、うち香港からの投資は95%を占めている。現在、自貿区内にはHSBC、香港証券取引所(HKEX)、ケリー・グループ、周大福などの大手企業が進出している。また、就業している香港人は1,725人と、香港資本の背景を持つ企業が外資系企業の8割以上を占めており、従業員数は約7万人とされている。

広東の自貿区、3年間で新設企業21万社

中国(広東)自由貿易試験区は2015年4月21日に開業し、広州南沙新区エリア、深セン前海蛇口エリア、珠海横琴新区エリアの3つのエリアから構成される。2017年末までの新設企業数は累計21万社、新設外商投資企業は9,639社で、対内直接投資額(実行ベース)は128億5,000万ドルに上った。

(黄冬瑩)

(中国)

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