マハティール氏が首相に就任

(マレーシア)

クアラルンプール発

2018年05月11日

5月10日に国王謁見が実施され、希望連盟の議長で、92歳のマハティール・モハメド氏が世界最高齢かつマレーシア史上初めて2度目の首相に就任した。副首相には、人民正義党(PKR)のワン・アジザ党首が指名された。新内閣は、数日のうちに発表される見込みだ。

政策や方針の大幅変更の懸念、投資環境に影響も

希望連盟は、選挙公約として2015年4月に導入された物品・サービス税(GST)の撤廃や最低賃金の引き上げなど、投資環境に影響を与える可能性のある内容を掲げていた。日系企業は、独立以降は同じ政党が政権を担ってきたことによる政治的安定性を、マレーシアの投資環境上の魅力と捉えてきた。史上初めての政権交代は、政策や方針の大幅な変更などの懸念をはらむ。

投票日翌日の2日間が公休日に

希望連盟の勝利を受け、アリ・ハムザ内閣官房長官は、5月10、11日を公休日とすることを発表した。金曜と土曜が休日であるジョホール、ケダ、クランタン、トレンガヌでは10、13日を、サラワク州では17、18日が公休日となる。サバ州については未発表だ(5月11日午後1時時点)。

4月末に与野党双方が、勝利した場合に投票日翌日の1日または2日間を公休日にすると発表していたため、日系企業では休日としている企業も少なくない。

(田中麻理)

(マレーシア)

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