ロサンゼルス国際空港、第1四半期の旅客数は約2,000万人に

(米国)

ロサンゼルス発

2018年05月10日

ロサンゼルス国際空港(LAX)は、2018年第1四半期(1~3月)の旅客数が前年同期比6.0%増の1,996万人となったと発表した。内訳は、国内線旅客数が前年同期比5.1%増の1,403万人、国際線旅客数が8.2%増の593万人となっている。

国際線の旅客数が大きく増えた背景について、「ロサンゼルス・ビジネス・ジャーナル」誌電子版(4月26日)は、2017年に中国の深センやメキシコのアカプルコなどへの直行便が増加したことを挙げている。2018年6月からは、デルタ航空がパリやアムステルダムへの直行便を就航するなど、今後も旅客数の増加が見込まれる。

LAXの2018年第1四半期の航空貨物取扱量も前年同期比4.1%増の57万トンと増加した。また、同空港の発表では、2017年の航空貨物取扱量は、前年比8.1%増の216万トンとなり、これまで最高だった2000年の204万トンの記録を17年ぶりに更新した。これにより同空港は、世界5位(米国内2位)の旅客数と世界13位(米国内4位)の航空貨物量となった。

2028年に開催予定のロサンゼルス五輪へ向けてインフラ整備も進んでいる。ロサンゼルス市議会は4月11日、総額49億ドルの空港新交通システムの契約を承認した。現在、同空港からはタクシー、配車サービス、またはシャトルバスが主な移動手段となっているが、全自動で無人運転の新交通システムが完成すれば、空港からレンタカー施設や現在延伸工事中のメトロ(電車)への接続など、利便性の向上が見込まれている。

ロサンゼルス港のコンテナ取扱量は前年同期比5.8%減少

ロサンゼルス港(Port of LA)の2018年第1四半期のコンテナ取扱量は、前年同期比5.75%減の211万1,654TEU(20フィートコンテナ換算単位)となった。特に、3月のコンテナ取扱量が、前年同月比26.7%減の57万7,866TEU、とりわけ輸入コンテナ量が29.2%減の26万4,460TEUと大きく落ち込んだ。これについて、ロサンゼルス市港湾局エグゼクティブディレクターのジーン・セロカ氏は、2017年3月に記録的に29%増加していたことをみれば予期できない減ではないとし、中国の春節時期の影響や米国小売売上高の減少などが要因との見方を示した。

(北條隆)

(米国)

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