黒龍江省、第1四半期のGRP成長率は5.6％

黒龍江省政府の4月24日の発表によると、同省の2018年第1四半期の域内総生産（GRP）は、前年同期比5.6％増の3,067億2,000万元（約5兆2,000億円、1元＝約17円）だった。産業別では、第一次産業が4.3％増、第二次産業が4.0％増、第三次産業が6.6％増となった（表参照）。

一定規模以上の企業（注）の工業付加価値額は前年同期比4.1％増となり、2014年以降、四半期ベースで最も高い伸びを記録した。食品加工業、冶金（やきん）工業、電力・熱エネルギー生産・供給業、自動車製造業などの伸びが高かった。

輸出入総額は前年同期比34.3％増の384億3,000万元と大幅に増加した。うち輸出額は11.6％減の61億9,000万元、輸入額は49.2％増の322億4,000万元だった。貿易総額を相手国別にみると、ロシア向けが47.7％増の271億4,000万元、EU向けが22.7％増の26億7,000万元だった。

他方、投資と消費は前年同期比で伸び幅が縮小した。固定資産投資総額は前年同期比2.5％増となり、伸び率が前年同期比3.3ポイント減少した。社会消費品小売総額は6.3％増の2,138億1,000万元となり、伸び率が前年同期比2.8ポイント減少した。

黒龍江省は、2018年1月の政府活動報告の中で、2018年通年のGRP成長率の目標値を前年比6％以上に設定したが、第1四半期は同水準を下回った。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（匂坂拓孝）