2017年の自動車生産・輸出はともに減少

(韓国)

ソウル発

2018年05月17日

韓国自動車産業協会(KAMA)が発表した自動車産業統計によると、2017年の国内生産台数は前年比2.7%減、国内販売台数(輸入車を除く)は2.5%減、輸出台数は3.5%減、海外生産台数は13.1%減となった。

国内生産は、国内販売と輸出の不振や一部メーカーのストライキによる生産の遅れなどで前年比2.7%減の411万4,913台だった(添付資料の表1参照)。

輸入車を除く国内販売は、新車の投入が多数あったものの、家計負債増加による消費余力の低下などにより前年比2.5%減の156万202台となった(添付資料の表2参照)。

輸出は、米国の需要鈍化、中東や中南米の経済不振、ウォン高ドル安による輸出競争力の低下、ストライキによる生産の遅れなどを受け、前年比3.5%減の253万194台となった(添付資料の表3参照)。

海外生産台数は、前年比13.1%減の404万4,161台となった(添付資料の表4参照)。現代は、中国、米国での生産が2桁減となり、前年比10.9%減の283万8,661台の生産にとどまった。起亜は、メキシコは2倍に増加したものの、中国、米国、スロバキアが減少し、前年比17.8%減の120万5,500台となった。

他方、韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、2017年の輸入乗用車販売(KAIDA会員企業の登録ベース)は前年比3.5%増の23万3,088台となった。レクサス、トヨタ、ホンダ、日産など日系メーカー・ブランドの増加が目立った(添付資料の表5参照)。

なお、KAMAで2018年の韓国自動車産業の展望を発表している。それによると、国内生産台数は2017年より約1万台減の410万台、国内販売台数(輸入車を除く)は約3万台減の153万台、輸出台数は約4万台増の257万台になるとしている。輸入車販売台数は、ディーゼル車の排ガス不正問題により販売禁止となったフォルクスワーゲン(VW)とアウディの本格的な販売再開などにより、約6万台増の29万台になるとみている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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