ジェトロが先進技術を紹介するジャパンフェア開催

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2018年05月21日

ジェトロは「アフリカの未来を支える日本のイノベーション」をテーマとするジャパンフェアを、ヨハネスブルク中心地サントンのコンベンションセンターで開催した。

同フェアは、アフリカで活躍する日本企業の製品やサービス紹介ゾーン(44社)、日本の先進技術の広報展示ゾーン(24社、教育・エンターテインメント、通信・インフラ、農業、医療・ヘルスケアの4分野)、2025大阪万博招致PRゾーン(2団体)の3つのゾーン構成で行った。合計70社・団体が出展し、2日間で約1,500人が来場した。

会期中は、世耕弘成経済産業相、岡本三成外務大臣政務官、南アフリカ共和国のロブ・デービス貿易産業相をはじめとする日本・アフリカ政府要人も会場を巡覧した。

アフリカで活躍する日本企業ゾーンに出展したある大手進出日系企業からは、今回のジャパンフェアが南ア企業のみならず、その他のアフリカ諸国にも自社の取り組みを知らせる貴重な機会となったとの反応が寄せられた。また、アフリカに拠点を持たない中小企業の出展者からも今回のフェア参加はアフリカ市場開拓の手応えを感じる機会となったとの声があった。

日本の先進技術を紹介する広報展示ゾーンでは、体験コーナーを各所に設け、工場や物流倉庫などでの運搬業務を補助する追従型運搬ロボットのデモ、農作業などで重いものの運搬を補助するマッスルスーツ(装着型動作補助装置)の体験、VR(バーチャルリアリティー)技術を生かした製品の体験などを通じて、日本のイノベーションを紹介した。

アフリカ各国の来場者からも「日本のさまざまな先進的な製品・技術を知ることができ有意義な機会。今後ますます日本企業の進出、投資が加速することを願う」といった今後への期待の声が寄せられた。2019年には横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD VII)が開催される予定だ。今回のフォーラムとフェアの成果をより強固なものとし、日本とアフリカのさらなるビジネス交流を活性化していく場として、重要な機会となる。

なお、本フェアは日本・アフリカ官民経済フォーラム(2018年5月14日記事参照)の併催イベントとして、5月3~4日の2日間にわたり開催された。

写真 VR生け花の紹介(ジェトロ撮影)
写真 パワースーツ着用の様子(ジェトロ撮影)

(築舘弘和)

(南アフリカ共和国)

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