ベトジェットエア、6月24日から日本へ初の定期便

(ベトナム)

ハノイ発

2018年05月23日

国土交通省は5月7日、ベトナム最大の格安航空会社(LCC)ベトジェットエアの日本就航を許可した。6月24日からハノイ~関西線で週7便(1日1往復)の運航を予定しており、機材はエアバスA320 (180席)が投入される。ベトナムの航空会社による日本への乗り入れは、ベトナム航空(1994年就航)とジェットスターパシフィック(2017年就航)に次いで3社目となる。

ベトジェットエアは2007年に設立された、ベトナム初の民間航空会社。2017年の売り上げは42兆3,020億ドン(前年比54%増、約2,072億円、1ドン=約0.0049円)で、同年にホーチミン証券取引所に上場するなど急成長を遂げている。

2018年5月現在、定期便は国内線38路線・国際線44路線、チャーター便もこれまで国内・国際線合わせて37路線1,000便を運航している。国内航空路線における同社の市場シェアは年々拡大しており、2016年は41%と、国営ベトナム航空の42%に肉薄している。

同社はこれまで、福島や茨城などの地方都市を中心にチャーター便を運航していたが、日越両国の観光客や日本からの出張者の増加を受け、定期便就航を検討してきた。また、2017年には日本航空と包括的業務提携に向けた覚書を締結、その中でコードシェアの実施を検討するとされており、今後の動向が注目される。

(佐藤進)

(ベトナム)

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