電子取引が拡大、1~3月期は23%増

(モロッコ)

ラバト発

2018年05月31日

モロッコの銀行間電子決済センター(CMI)の報告書によると、モロッコの電子支払い端末による取引総額は、2018年1~3月期で87億6,471万ディルハム(約1,052億円、1ディルハム=約12円)に上り、前年同期比で23%増となった。内訳をみると、モロッコ国内カードの取引総額は57億2,917万ディルハムで19.3%増、国際カードの取引総額は30億3,553万ディルハムで30.4%増だった。

なお、モロッコの年間の電子取引総額は近年、増加傾向にある(表参照)。その要因としてCMIは、「カード決済ネットワークがさまざまな分野で広まってきていることに加え、近年増加する海外からの観光客がホテル、外食、ショッピングなどでカードを利用しているほか、国内でも家庭の消費が伸びている」と分析している。

表 モロッコの電子取引による支払総額

(井上尚貴)

(モロッコ)

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