メキシコ料理の「チポトレ」が南カリフォルニアに本社を移転

米国内全土でチェーン展開しているメキシコ料理レストラン大手「チポトレ（Chipotle Mexican Grill）」は5月23日、コロラド州デンバーにある本社をカリフォルニア州南部ニューポートビーチに移転する計画を発表した。

現在のデンバー本社とニューヨークオフィスの機能は、今後6カ月以内に新本社とオハイオ州・コロンバスのオフィスに移転する。新本社には、同社の事業開発、マーケティング、コミュニケーション、財務、サプライチェーン、食品安全、技術、人事などの本社機能をもたせ、サポート機能はコロンバスオフィスのシェアド・サービス・センターに置く予定。また、移転の完了後、デンバーとニューヨークの拠点は閉鎖される。

同社のブライアン・ニコルCEO（最高経営責任者）は移転計画について次のように述べ、その目的を説明した。

「われわれは25年前に最初のレストランをオープンしたデンバーのルーツを常に誇りに思う。今回のオフィス統合とカリフォルニアへの本社移転は、われわれが最高の人材を求めて競争に勝ち抜き続けるとともに、持続可能な成長を果たすのに役立つ」

同社は、創業者兼上級会長のスティーブ・エルス氏が1993年にデンバーに1号店をオープン。新鮮で高品質な原材料を伝統的な調理法で顧客に提供するというコンセプトの下、現在では米国および海外に2,400以上のレストランを展開している。

（西本敬一）