2018年度予算が5カ月遅れで成立

(ナイジェリア)

ラゴス発

2018年05月23日

2018年度(1~12月)予算が5月16日、国会でようやく成立した。予算総額は9兆1,200億ナイラ(約2兆7,360億円、1ナイラ=約0.3円)で、2017年11月に上程された原案の8兆6,100億ナイラから上方修正された。原案で想定されていた原油基準価格が1バレル当たり45ドルから51ドルに引き上げられ、 原油生産量は日産230万バレル、為替レートは1ドル=305ナイラであることが前提になっている。

対前年度比では、予算総額が22.6%増え、国内外債務返済額は3兆5,100億ナイラと2倍以上に増加する。この結果、国の債務残高は1兆9,500億ナイラになる見込み。

予算成立は前年よりも5日遅れた。数カ月遅れるのはほぼ毎年のことで、連邦政府から配分された前年度分の予算が選挙区で確実に消化されるのを見届けないと、議員らが新年度予算案の審議に入らないことがあるとされている。

(西澤成世)

(ナイジェリア)

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