古河電工が光ファイバーの製造を開始

(モロッコ)

ラバト発

2018年05月17日

古河電気工業は5月9日、モロッコ北部タンジェで光ファイバーケーブル製造工場の開所式典を行った。

古河電工は、子会社の米オプティカル・ファイバ・ソリューションズ(OFS Fitel)を通じ、2015年からフリーゾーンの1つであるタンジェ・オートモーティブシティーに、同グループにとって初となるアフリカの製造拠点設立の準備を進めていた。

開所式典に立ち会ったムーレイ・ハフィド・エル・アラミ産業・投資・貿易・デジタル経済相は、古河電工の工場設立は、国内のみならずアフリカ大陸において高収益を生む接続サービス(コネクティビティー)の需要に応えるもので、アフリカにおけるデジタル技術やデジタルサービスの発展に資するものだと述べた。

同工場の製品は欧州、中東およびアフリカ地域をターゲットとしており、国内通信最大手のモロッコ・テレコムの子会社であるガボン・テレコムが最初の顧客となった。同工場には、モロッコへの技術移転やノウハウの共有を目的として、米国や南米、ドイツで訓練を受けたモロッコ人が従事している。約2億ディルハム(約24億円、1ディルハム=約12円)を投資して建設した3万1,000平方メートルの工場には、現在85人が雇用されているが、2020年には1億ディルハムを追加投資し、生産能力を20%向上させ、210人まで雇用を増やすとしている。

(井上尚貴)

(モロッコ)

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