湖北省の1～3月GRP成長率は7.6％

湖北省統計局の4月18日の発表によると、湖北省の2018年第1四半期（1～3月）の域内総生産（GRP）は8,188億8,400万元（約13兆9,210億円、1元＝約17円）、実質成長率は前年同期比7.6％となり中国全体の6.8％を0.8ポイント上回った。

産業構造の改善が進む

産業別にみると、第一次産業が前年同期比3.2％増の511億3,400万元、第二次産業が7.3％増の3,505億2,200万元、第三次産業が8.5％増の4,172億2,800万元となった。第二次産業のうち、一定規模以上の企業（注）の工業生産付加価値額は7.6％増となり、業種別では工業部門41業種のうちコンピュータ通信・その他電子設備製造業（18.1％増）、ハイテク技術製造業（13.0％増）、自動車製造業（9.8％増）など34業種が増加となった。一方で、石炭（28.4％減）やセメント（12.0％減）、強化ガラス（8.7％減）、鉄鋼（0.9％減）などの高エネルギー消耗産品の生産は減少した。

貿易総額は、前年同期比2％増の677億2,000万元となった。そのうち輸出総額は8.8％増の434億8,000万元、輸入総額は8.3％減の242億4,000万元だった。

消費動向を示す社会消費品小売総額は11.9％増の4,301億9,700万元となり、中国全体の伸び（9.8％）を2.1ポイント上回った。また、都市住民の可処分所得は8.0％増の9,840元となった。

湖北省統計局は同省の経済動向について「供給側の構造改革が効果を上げ、構造転換とレベルアップは明らかで、先進的製造業の発展が加速している」と分析している。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（片小田廣大）