日系企業が雇用者数・企業数で3年連続1位
(米国)
ロサンゼルス発
2018年05月28日
ワールドトレードセンターロサンゼルス(WTCLA)およびロサンゼルス経済開発公社(LAEDC)は5月18日、「南カリフォルニア外国直接投資報告書2018」を発表した。報告書によると、南カリフォルニア(注)の外国企業は、2017年時点で、同地域の全企業の1.2%に当たる1万378社あるとされ、42万7,954人の従業員を雇用している。
そのうち、日系企業数は2,541社で、2位の英国(1,167社)よりも約1,400社多い。雇用者数は8万5,874人で外国企業全体の5分の1を占め、最も多くの雇用を生み出している。日本は、企業数、雇用数ともに3年連続で1位となっている。
中国企業の雇用者数が2015年に比べ2.5倍に
日本に続いて雇用者数が多い外国企業は、英国(6万3,739人)、カナダ(4万819人)、フランス(3万8,261人)、ドイツ(3万2,881人)、スイス(2万4,292人)、アイルランド(2万425人)、中国(1万5,968人)、スウェーデン(1万1,344人)、オランダ(1万894人)となっている。今回8位の中国は、2015年と比べると9,518人(約2.5倍)増加した。
また、中国の電気自動車メーカー比亜迪(BYD)は、LAEDC主催の投資誘致イベント「セレクトLA投資サミット2018」で、外国直接投資賞を受賞した。BYDは、2017年ロサンゼルス郡ランカスター市に電動バスの製造工場を設立。800人以上の雇用を生み出し、多大な貢献をした点が評価された。
(注)南カリフォルニアとは、この報告書では、ロサンゼルス郡、オレンジ郡、リバーサイド郡、サンバナディーノ郡、サンディエゴ郡、ベンチュラ郡の6郡をいう。
(北條隆)
(米国)
ビジネス短信 687c691bee0b8e95