5月13日から冬時間開始

(チリ)

サンティアゴ発

2018年05月11日

エネルギー省は5月4日、5月13日からの冬時間の開始を発表した。マガジャネス州を除く全州で実施され、期間は8月第2土曜(11日)24時までの約3カ月間。この間、日本とサンティアゴの時差は13時間(夏時間の間は日本との時差12時間)となる。

政令253号(注)において2018年までのサマータイム導入が決まっていたが、それ以降は未定となっている。ヒメネス・エネルギー相は、2018年8月までに2019~2022年の標準時との時差設定を行うと発表した。検討に当たり、同相は「さまざまな意見、賛否があることは承知しており、議論を進め、チリ国民にとって最良の選択となるようにしたい。ただ、寄せられている意見の大半は夏時間と冬時間の2つの時間の導入に賛同しており、この意見を尊重したい」と述べ、2019年以降もサマータイムが導入となる点、現政権中は変更を行わない点の2点を保証すると発表した。

今後の検討に当たり、エネルギー効率、時間変更が人体に及ぼす影響、日照時間の減少が及ぼす影響(特に学生の欠席や学業成績)、治安、農業における事故率や生産性などが考慮されることとなる。また、今回対象外となるマガジャネス州に隣接するアイゼン州からも冬時間対象から外すよう要望が上がるなど、8月の発表に向け、今後さまざまな議論が進められることとなる。

(注)2016~2018年について政令で、チリの時間帯を夏時間と冬時間の2つに定めている。8月の第2土曜日から5月の第2土曜日までを夏時間とし(GMTマイナス3時間)、残り3カ月を冬時間としている(GMTマイナス4時間)。

(中山泰弘、岡戸美澪)

(チリ)

ビジネス短信 51d3485e9903a7e1