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マルフリギ、日本市場を熟知したナショナル・ビーフ買収へ

(ブラジル)

サンパウロ発

2018年04月17日


食肉加工会社マルフリギは4月9日、米国牛肉加工生産4位のナショナル・ビーフの株式51%を9億6,900万ドルで取得すると発表した。ナショナル・ビーフは米国の牛枝肉格付けでも最上級の「プライム」に取り組む企業として知られる。

世界2位の牛肉加工会社誕生へ

マルフリギは世界最大手のブラジルJBSに次ぐ牛肉加工会社で、ウルグアイやチリにも牛肉加工場を有する。今回の買収が成立した場合、生産能力で世界2位の牛肉加工会社となる。買収により米国の事業基盤および日本や韓国を含め90カ国でのプレゼンスを確保できるとしている。なお、ナショナル・ビーフは2008年にブラジルのJBSが買収を試みたが、米司法当局の差し止めで実現しなかった。よって同司法当局の動きも気になるところだ。

両社の牛肉事業をみると、マルフリギの2017年純売上額は97億レアル(約3,104億円、1レアル=約32円)でナショナル・ビーフは243億レアルとなり、売り上げ規模の2.5倍の買収となる。EBITDA調整済みではマルフリギの8億レアルに対してナショナル・ビーフは17億レアルで両者を合わせると26億レアルの規模だ。マルフリギはナショナル・ビーフ買収に当たり、傘下の米国鶏肉加工会社であるキーストーンフーズを売却するほか、オランダ・ラボバンクからのファイナンスを受け、牛肉事業に特化する。

ナショナル・ビーフの輸出の約5割は日本向け

両社の2017年輸出(純売上額)をみると、マルフリギの輸出売上総額の36.7%が中国(香港を含む、以下同じ)、5.8%がアラブ首長国連邦、5.6%が米国、5.5%がオランダの順。一方、ナショナル・ビーフ最大の輸出先は日本で全体の47.8%を占める。次いで中国(13.6%)、メキシコ(10%)、台湾(8.2%)、韓国(7.1%)の順だ。

マルフリギのナショナル・ビーフ買収が成立すればマルフリギの輸出先(2017年純売上額)は最大が中国(全体の27%)、次いで日本(19.9%)、メキシコ(4.2%)台湾(3.4%)の順となり、韓国向けも(3%)と8位にランクインする。

ちなみにナショナル・ビーフは、2017年4月に日本法人設立20年周年セミナーを東京で開催している。日本はブラジルの口蹄疫ワクチン接種清浄地域からの生鮮牛肉の輸入は認めていないが、今回の買収が成立すれば、マルフリギの対日輸出マーケティングの強化にはつながりそうだ。

(大久保敦)

(ブラジル)

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