米国、中国、英国が2017年の主要貿易相手国

イスラエル通関統計によると、2017年の輸出は、前年比0.8％増の610億8,700万ドル、輸入は5.1％増の691億4,300万ドルとなった（添付資料参照）。この結果、貿易赤字は前年の52億3,100万ドルから80億5,600万ドルへ拡大した。主要国・地域別にみると2017年はEU28が最大の貿易相手となった。EU28への輸出は全体の30.1％を占め、182億5,500万ドル（前年比15.8％増）、輸入は同じく43.3％で、284億7,000万ドル（4.0％増）だった。

主要相手国（往復の貿易額上位3カ国）は、米国、中国、英国。米国向け輸出は、前年比2.9％減の170億8,400万ドル、輸入は0.1％増の80億8,500万ドルとなった。最も輸出金額が大きかった品目は真珠・貴石・金属およびその製品（4.5％減）で、輸入は機械機器・電子機器・音響画像記録装置（16.6％減）だった。また、ダイヤモンドは対米輸出の34.0％（58億320万ドル）、輸入の9.9％（8億210万ドル）だった。

中国向け（香港向けを含む）輸出は、前年比3.3％減の75億500万ドル、輸入は7.2％増の84億4,000万ドルとなった。中国本土向けで最大の品目は輸出入ともに機械機器・電子機器・音響画像記録装置で、輸出が7.8％減、18億6,000万ドル、輸入が 4.5％増、65億2,800万ドルだった。

香港向けでは輸出入ともに真珠・貴石・金属およびその製品が最大で、輸出が6.8％減、36億6,600万ドル、輸入が22.8％減、19億1,200万ドルだった。香港との貿易においてダイヤモンドは、輸出では全体の85.7％（36億1,020万ドル）、輸入では34.4％（6億5,730万ドル）と高い比率を占める。

英国向け輸出は前年比32.2％増の51億6,700万ドル、輸入は17.3％増の43億300万ドルだった。最も輸出が多かった品目は化学製品（45.3％増、38億3,800万ドル）で、輸入は鉱物性生産品（26.9％増、20億1,000万ドル）だった。鉱物性生産品の中最大の輸入製品は鉱物燃料、鉱物油およびそれらの製品（歴青質材料および鉱物ワックス）だ。ダイヤモンドの取引は輸出入ともに少なく、輸出は全体の6.4％を占める3億2,930万ドル、輸入は0.9％を占める4,010万ドルだった。

また、イスラエルの対EU貿易額に占める英国の割合は、輸出28.3％、輸入15.1％だった。なお、日本は13位で輸出が10.0％増の8億3,500万ドル、輸入が11.6％減の20億8,200万ドルだった。

（余田知弘、塚越碧）