4月から個人の外貨現金購入が可能に

(ウズベキスタン)

タシケント発

2018年04月11日

ウズベキスタンで4月1日から個人の外貨現金購入が可能となった。2017年9月の外為規制緩和(2017年9月11日記事参照)以降も個人の外貨購入は規制されていたが、大統領決定PP-3620(3月23日付)によってこの規制が緩和された。

具体的には、これまで個人のドル購入は現金ではなく外貨デビットカードへのチャージ(入金)というかたちでのみ可能だったが(国外での外貨引き出しは可)、4月から外貨デビットカードに現地通貨スムでチャージし、コンバートした外貨を、国内の銀行窓口、両替所、ATMのいずれかで現金化できるようになった(現金での外貨交換は不可)。

外貨デビットカードへのチャージ(2017年10月3日記事参照)限度額は1個人、四半期当たり5,000ドルまでで据え置きとなる。事実上、当面は年間2万ドル相当が1個人の外貨購入限度額となっている。

銀行窓口や両替所で現金化する場合、身分証明書の提示が必要とされる。政府は2018年末までに外貨引き出しATMを全国で合計1,000台追加設置するよう商業銀行に指示した。

スマホアプリでも対応へ

この動きに合わせ、4月1日以降、外貨デビットカードへのチャージをスマホのアプリを使って行うことができるサービスが対外経済活動銀行(NBU)、ハムコル銀行など一部の商業銀行で始まった。これにより、チャージのため銀行窓口に出向く手間が省け、利便性が高まる。手数料はカード発行銀行と現金化する銀行が同一かによって異なるが、各銀行ともチャージする金額の0~3%で設定している。

(下社学)

(ウズベキスタン)

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