CPTM13号線が開通、グアルーリョス空港へのアクセス改善

(ブラジル)

サンパウロ発

2018年04月06日

サンパウロ都市圏電鉄公社(CPTM)13号線が3月31日、開通した。同路線はサンパウロ市内と近郊のグアルーリョス市に位置する国内最大の国際空港グアルーリョス空港を結ぶ。市内から空港へはバスあるいはタクシーなどしか移動手段がなく、渋滞も頻繁に発生するため空港への移動時間が読めず、利用者にとって不便だった。CPTM13号線の開通で空港へのアクセス改善が期待される。

同路線は、CPTM12号線のエンジェネイロ・グラート駅に乗り入れ、グアルーリョス空港の最寄り駅であるアエロポルト・グアルーリョス駅までは2駅。同駅は空港内まで乗り入れていないため、空港内のターミナルまで行くにはバスに乗り換える必要がある。「エスタード」紙(3月31日)によれば、市内の中心、旧市街地にあるセー駅から国際線の離発着が多い第三ターミナルまではおよそ1時間40分ほどかかるという。

同路線は空港利用者だけでなく、空港近郊に居住する市民が市内中心部へ移動する際の重要な移動手段になることも期待されている。

本格運行は6月から

CPTM13号線の試運転期間中(4月30日まで)は、週末の午前10時から午後3時までを30分間隔で運行する。5月以降は平日も含む毎日、同時間帯で運行する予定。6月以降は本格運行となり、午前4時から深夜0時まで運行する。また一部の区間で空港までの特急も運行開始される予定。

開通式に参加したサンパウロ州知事のジェラルド・アウキミン氏は、「サンパウロ市内からグアルーリョス空港までが統合されたことで、空港周辺に居住する市民の生活も改善するだろう」と期待を寄せた。

(辻本希世)

(ブラジル)

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