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レンジミー、オンラインで商品発掘サービスを提供-サプライヤーと小売業者のビジネスマッチング手掛ける-

(米国)

シカゴ発

2018年03月13日

ビジネスマッチングは対面式が主流のようだが、レンジミー(RangeMe)は、オンラインのプラットフォームを介して、サプライヤーと小売業者とを結び付ける商品発掘サービスを提供している。同社と、同社を買収したECRMへのヒアリングを中心に、新たなビジネスマッチングの方法を紹介する。

9万5,000ブランドがサービスを利用

レンジミーは、最高経営責任者(CEO)のニッキー・ジャクソン氏が2015年にオーストラリアで創設した。投資家の支援を受けてニュージーランドに事業を拡大し、2016年1月にはサンフランシスコに米国本社を開設した。今では9万5,000ブランドが同社のサービスを利用しており、スーパーマーケットのホールフーズ、スプラウト、マイヤー、アルバートソンズ、セーフウェイ、化粧品チェーンのセフォラ、ドラッグストアのCVSファーマシー、それにセブン-イレブンなど、米国を代表する大手小売業者などが利用している。

レンジミーのサービス登録をする上で、サプライヤー、小売業者双方に費用は発生せず、商品を掲載、閲覧するプラットフォームを介したやり取りは基本的に無料で行える。いつでも退会できるが、サプライヤーには経営や財務情報などが流出するのを防ぐための誓約などが求められる。有料サービスもあり、例えば「プレミアム・チョイス」というサービスでは、サプライヤーが月単位で商品を小売業者の目に付きやすいようウェブサイトの上位に掲載したり、色枠を付けたりできる。

小売業者はトレンド商品へのアクセスが可能に

登録したサプライヤーは、レンジミーのウェブサイトに自社の概要、商品、価格などの情報を掲載するだけでなく、他社との差別化を図るもの、例えば、受賞や社歴なども追加できる。小売業者は自社のニーズや条件を満たす商品を効率よく閲覧でき、プラットフォームを介したビジネスマッチングが可能になるという。

有機食品を扱う大手スーパーのホールフーズも潜在的なサプライヤーを探すために、同社のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますをレンジミーにリンクさせている。ホールフーズは、市場に出回っていない商品を発掘する際にトレンド商品を扱う新興・中小企業に焦点を当てており、レンジミーは最適なプラットフォームになっているという。登録サプライヤーの大半は、売上高が1,000万~1,500万ドル程度の規模であり、こうしたサプライヤーの商品を閲覧する時間やコストが節約できるそうだ。

サプライヤーは大手と同じ土俵で商品を紹介

登録を希望するサプライヤーは企業・製品情報を「プロフィール」として掲載する。レンジミーは商品に関するエピソードやユニークな内容を追加するよう奨励している。マッチングに当たっての基本的な情報、例えば、サプライヤーが輸出能力を備えているか否か、米国への輸送費を含めたリスト価格、顧客、有機ないし非遺伝子組み換え(Non-GMO)といった証明書の有無など、きめ細かく掲載することがマッチング成功の秘訣(ひけつ)だと話す。こうすることで、レンジミーに登録したサプライヤーは大手のサプライヤーと同じような土俵で小売業者に商品を紹介できるという。

日本の中小サプライヤーの参入に期待

レンジミー営業担当ディレクターのブライアン・ロビンソン氏は、日本の中小のサプライヤーに無料サービスに加入して、可能性を確かめてほしいと語った。大型の小売業者と直接結び付くことの潜在性は高いという。

レンジミーは2017年6月、大手日用消費財発掘会社ECRM(Efficient Collaborative Retail Marketing)に買収された。ECRMはオハイオ州に本拠を置き、米国の主要都市でビジネスマッチングのイベントを開催している。2018年にはシカゴで14回イベントを開催する予定だ。同社営業マネジャーのフロンティナ・バーダン氏はレンジミーをECRMの拡張と呼んでおり、レンジミーはバイヤーが購買する商品および商品やサプライヤーを絞り込む日常的なツールである一方、ECRMによるミーティングは商品や生産者(ないしブローカー)との直接的体験を提供するものであるなど、目的によって使い分けることがポイントだという。

このように、大手プレーヤーに限られていた競争の激しい市場に参入するために、レンジミーはさまざまなレベルの扉をサプライヤーに開いてくれるようだ。

(ムーア・キャサリーン、笠原健)

(米国)

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