全20カテゴリーの輸入税関検査が撤廃に-2月1日から鉄鋼・合金含む17カテゴリーが対象-

(インドネシア)

ジャカルタ発

2018年01月31日

インドネシア商業省が20の商品カテゴリーについて輸入通関時の検査を撤廃し、通関後の管理制度へと移行することが明らかになった。このうち17カテゴリーについては2018年2月1日から実施する。これらのカテゴリーには鉄鋼・合金のほか、タイヤ、真珠、計測器などが含まれる。

従来の税関検査を撤廃し、商業省に電子申告

インドネシア商業省は、20の商品カテゴリーについて、輸入通関時の検査を撤廃し、通関後の監査とする管理制度へ移行する(2018年1月26日記事参照)。2018年1月29日時点で全20カテゴリーのうち18カテゴリーについて、商業大臣規定の発令があった(図、添付資料参照)。

図 鉄鋼・合金の輸入手続き

20商品カテゴリーのうち、トウモロコシは1月15日から運用が既に開始している。また、17カテゴリーについては2018年2月1日から実施される。残りの2カテゴリーの「サッカリン、シクロマットおよびアルコールを含む香気性物質の混合物、調整品」と「ハンドツール」は今後、商業相による署名後、実施される予定。なお、今回撤廃する税関検査は、個別物品の輸入規制部分で、対象貨物に係る全ての検査が廃止となるわけではない。

輸入者は該当カテゴリーの輸入に際して、商業省システム(INATRADE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を通じた自己申告および適正な事後監査への対応が求められる。制度移行により、通関時間の短縮化につながることが期待される。

(吉岡克也)

(インドネシア)

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