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中・東欧地域で初めてVWとの部品調達商談会を開催

(ハンガリー)

ブダペスト発

2017年09月08日

ジェトロは8月3日、ブダペスト市内のホテルで中・東欧地域初となるフォルクスワーゲン(VW)との部品調達商談会を開催した。VWのサプライヤーチェーンに入ることは、VWグループ12ブランド、1日当たり4万3,000台を超える生産に対して部品を供給するチャンスを得ることでもあり、商談会にはVWグループとの取引を望む在欧日系企業14社が参加し、個別面談を行った。

日系企業のサプライヤーチェーン入りに期待

ジェトロが8月3日にブダペストで開催した、在欧日系企業14社とフォルクスワーゲン(VW)との部品調達商談会では、VWブダペスト地域事務所によるプレゼンテーションの後、VWと日系企業との1社約30分の個別面談が行われた。VWの調達部門責任者ペテルス・カルステン氏は「VWのサプライヤーチェーンに入ることは、VWグループの全12ブランドに部品供給の可能性の道が開けることを意味し、研修の機会などもある。一方、VWの部品調達方針は他の自動車メーカーとは一線を画すため、他の自動車メーカーへの部品供給経験があったとしてもサプライヤーになることは簡単ではない」と強調しつつ、「サプライヤーチェーンに入るには、高い品質要求のほか財務要件も満たす必要がある。しかし、日本企業は高い品質で知られており、その仕事ぶりからも良い関係を築くことができるだろう」と期待を寄せた。

個別面談に参加した企業からは、「VWと直接面談することは非常に困難なため、商談会は非常に良い機会だった」「2次サプライヤーとして取引を行っているが、1次サプライヤーとして直接取引できる可能性がみえてきた」「必要な改善点など具体的な内容を相談できた」など、今後の可能性に期待を感じさせるものが多かった。他方、「多くの改善が必要だと分かり、すぐに対応できる状態ではない」というコメントもあった。

中・東欧はVWの部品調達の重要地域

VWグループは世界31カ国に119カ所の生産拠点を構え、2016年はグループ全体で12ブランド、335以上のモデル(車種)を1日当たり4万3,186台生産した。部品調達の規模は年々増加しており、2016年の調達額は2012年に比べて29%増加したという。VWグループの部品調達は世界中で行われているが、63の生産拠点は欧州に立地していることから、部品の65%が欧州域内で調達されている。中でも中・東欧地域はサプライヤー発掘の重要地域で、2016年に同地域でVWグループに認定されたサプライヤーは2013年に比べ81%増加し、中・東欧地域のローカルサプライヤーとの取引金額も2013年比で74%増加した。

VWグループは中・東欧地域での部品調達を管理する地域事務所をブダペストに置いており、管轄地域は、グループ傘下のシュコダが管轄するチェコを除く20カ国に及ぶ。地域事務所の目的は、管轄する国で新たなサプライヤーを発掘し、サプライチェーンに組み込むことだ。具体的には、1次サプライヤーの発掘のほか、2次サプライヤーがVWグループと直接取引を行う1次サプライヤーとなるためのサポートや、管轄外地域から管轄地域への生産移転の支援などだ。ブダペストの地域事務所は、取引企業がVWのサプライヤーとなるためのさまざまな支援をするために、購買部門のほか、研究開発(R&D)、品質管理、物流の専門部門を備えている。

なお、今回の商談会については参加者の満足度が高かったことから、ジェトロは同様のイベントを今後チェコ、ポーランドでも実施する予定だ。

写真 商談会であいさつするジェトロ・ブダペスト事務所の本田雅英所長(上)、プレゼンテーションを行うVWブダペスト地域事務所の調達部門責任者ペテルス・カルステン氏(下)(2点ともジェトロ撮影)

(三代憲)

(ハンガリー)

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