欧州で台頭するポピュリズムの背景に「反システム」の潮流-フランス国際関係戦略研究所の客員研究員に聞く-

(EU、フランス)

ブリュッセル発

2017年05月08日

 欧州で現在、台頭する過激なナショナリズムやポピュリズムの背景として、EU懐疑論や反グローバリズム、移民問題が指摘されることが多い中で、急速に進む産業のデジタル化に対応した社会や企業の在り方、労働と生産性についてのビジョンやこれらに伴う諸課題に対する処方箋が既存の政治勢力や経済界の主流派によって示されていない点にこそ問題の本質がある、と分析する有識者がいる。EUやグローバリズム・自由貿易体制、産業デジタル化などは全て経済合理性に基づく「システム」で、これらに反発・抵抗する政治勢力が欧州では支持基盤を固めているという。フランス国際関係戦略研究所(IRIS)のレミ・ブルジョ客員研究員に聞いた(5月2日)。

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