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事業活動に大きな影響なく、日系各社は安全確保に留意-サンクトペテルブルクで地下鉄爆発事件-

(ロシア)

サンクトペテルブルク、モスクワ発

2017年04月06日

 4月3日にロシアのサンクトペテルブルク市地下鉄で爆発事件が発生した。事件発生の直後、市内は一時交通まひになるなど混乱が生じていたが、4月5日現在の交通状況は平常時に戻りつつある。事件発生から、死者や負傷者の身元確認、捜査活動が継続されており、徐々に事件の全容が明らかになってきている。当地で活動する日系企業に事件発生後の影響について聞いた(4月5日)。

<走行中の地下鉄車内で爆発事件が発生>

 連邦捜査委員会によると、43日午後240分ごろ、サンクトペテルブルク市地下鉄の工科大学駅~センナヤ広場駅の間を走行中の地下鉄車内で爆発があった。45日時点で死者14人(実行犯とされる容疑者1人を含む)、負傷者51人と報道されている。

 

 また、43日午後3時ごろ、同地下鉄の蜂起広場駅構内で黒いかばんに入った不審物(爆弾)が発見された。治安機関が爆弾の処理を行い、爆発は未然に防がれた。連邦捜査委員会は5日、容疑者として6人の中央アジア出身者を拘束したと発表した。

 

<サンクトペテルブルク市内は一時交通まひ>

 事件発生直後に地下鉄全線の出入り口が全て封鎖されたことにより、市内中心部は自動車を使って帰宅する人でごった返し、43日夕刻には大渋滞が発生した。一部路線では同日夜に運行を再開したが、翌4日も爆発が起きた路線(2号線)では一部区間が運休となり、代行バスが運行した。

 

 他方、航空機や鉄道(モスクワ~サンクトペテルブルク間など)は、通常どおり運行されている。ただ、サンクトペテルブルクの空港や鉄道駅では、通常以上にセキュリティー検査が厳しくなっている。モスクワでも警戒レベルが上がっており、地下鉄や鉄道の駅などでは、同様に検査が強化されている。

 

<事件発生当日は帰宅の足に影響>

 事件発生後の影響について当地の日系企業にヒアリング(45日)したところ、「現時点では解消しているものの、事件発生直後は、現地スタッフの主要な通勤手段である地下鉄全線が運転見合わせとなったことから、現地スタッフの帰宅の足に影響が出た」とのコメントが多く聞かれた。

 

 なお45日現在、地下鉄は一部区間を除き運行されている。しかし、サンクトペテルブルク市地下鉄の情報によると、44日から5日正午にかけて、計7件の不審物騒ぎの影響で地下鉄の一部の駅が点検のために一時閉鎖される事例が発生した。また、事件発生を受けて、地下鉄から自動車通勤に切り替える人も出ており、朝および夕方の通勤ラッシュの時間帯は、現在も市内中心部などで交通渋滞が発生している。

 

 事業活動への影響については「現時点では影響はほとんどない」「物流面での支障は出ていない」とのコメントがある一方、「ここ数日の来店者数が通常に比べて減っている」との声も聞かれた。また、安全対策については「最新の状況に注意を払い、安全確保を優先して対応していくが、基本的にはこれまで講じてきた対策を継続していく」という内容のコメントが多かった。

 

(宮川嵩浩、齋藤寛)

(ロシア)

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