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インド南部へミッション、排水処理市場の商機を探る

(インド、日本)

環境・インフラ課、ベンガルール、チェンナイ発

2017年04月26日

 ジェトロは、インド南部での排水処理技術に対するニーズの把握や、日本企業の水処理関連技術のプロモーションを目的とした「インド南部排水処理市場販路開拓視察・商談ミッション」を2月20~23日、ベンガルール、チェンナイに派遣した。地場企業のほか日系や外資系企業を訪問し、工場排水処理施設の視察や市場参入に関する情報収集を行ったほか、チェンナイで開催された展示商談会「ウオーター・エキスポ(Water Expo)2017」でインド企業と商談を実施した。

日本語を話せる200人の専門チームを育成

日本から参加した企業と進出日系企業を合わせ10社、16人が参加した一行は2月20日、ベンガルールで、横河電機の現地法人ヨコガワ・インディアと地場の設計コンサルタント会社セコン(SECON)を訪問した。ヨコガワ・インディアの村田努社長はインドでのユニークな取り組み事例として、社内で日本語人材を育て、日本語が話せるインド人エンジニア200人から成る日本専門チームがあると紹介した。また、インドでの公共事業の受注経験を踏まえ、工程管理の難しさや地場下請け企業との関わり、州政府関係局との良好な関係構築の重要性などを指摘した。

写真 ヨコガワ・インディア訪問の様子(ジェトロ撮影)

続いて訪問したセコンは、水処理や灌漑、道路などインフラ開発事業のフィジビリティー・スタディー(FS)から企画・提案、事業管理までを一括して行う企業だ。同社担当者からは「日本企業がインドでインフラ事業に参入するには、政府の担当部門に加え、設計コンサルタント、設計・調達・建設(EPC)事業者に満遍なくアプローチするのがよい」との説明があった。

チェンナイ地区の排水処理施設を見学

2月22日には、チェンナイ都市圏上下水道公社(CMWSSB:Chennai Metropolitan Water Supply and Sewerage Board)を訪問した。同公社の水処理事業について説明を受けた後、チェンナイ南部ペルングディ地区の排水処理施設を視察した。CMWSSBによると、管轄する約81万世帯では1日当たり約5億6,000万リットルの下水が排出され、市内および近郊にある12ヵ所の排水処理プラント(最大処理能力:1日当たり7億6,900万リットル)で処理されているという。同地域の下水処理施設の多くは、資金調達から設計・建設、保守・運営まで一括して地場のエンジニアリング企業が担っているとの説明を受けた。

写真 ペルングディ地区の排水処理施設視察の様子(ジェトロ撮影)

ウオーター・エキスポ2017で商談を実施

一行は2月23日、チェンナイ市内の展示場チェンナイ貿易センターで開催されていた水処理関連機器の展示商談会「ウオーター・エキスポ2017」に参加し、インド企業との商談に臨んだ。「ウオーター・エキスポ」は2006年から開催されており、今回で11回目。チェンナイ、ムンバイ、ハイデラバードのほか、隣国のスリランカやバングラデシュでも開催されたことがある。主催者のウオーター・トゥデイ(Water Today)によると、約200社が出展し、延べ1万2,000人が訪れたという。ミッション参加企業は、ジェトロが事前にアレンジしておいた商談を含め、計31件の商談を実施。成約の見込み件数は24件、合計金額は3億円に達した。

写真 商談会の様子(ジェトロ撮影)

全日程を終えた参加企業からは、「企業訪問などを通じて、市場の生の声を聞くことができ有意義だった」「ビジネスにつながりそうな商談ができた」などの声が聞かれた。

(井上元太、磯崎静香、島田真理子)

(インド、日本)

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