支持率低迷に苦しむペニャ・ニエト政権-治安悪化に加えインフレなども課題に-

(メキシコ)

米州課

2017年03月21日

 エンリケ・ペニャ・ニエト大統領の支持率が低下している。2012年12月の大統領就任後、憲法改正を伴う構造改革を複数実現し、経済分野では大きな問題もなく政権を運営してきた。しかし、2017年初めからインフレが高進し、従来の治安対策に加えて経済分野の課題も大きくなっている。対米姿勢も支持率を左右するため、国境の壁や北米自由貿易協定(NAFTA)をめぐるトランプ政権との交渉の成果次第では、2018年の大統領選挙で与党・制度的革命党(PRI)が敗北する可能性も出てきている。

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