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ブリュッセルで日本酒セミナー開催-食品事業者らに魅力をアピール-

(ベルギー、日本)

ブリュッセル発

2016年12月01日

 ジェトロはブリュッセルで11月7日、飲食料品のバイヤーやレストラン・ケータリング関係者らを招いて、日本酒の普及に向けたセミナーを開催した。日本酒の種類や製法の違い、現地料理とのマリアージュ(組み合わせ)の方法を解説しながら、実際にマリアージュのサンプルを提供し、日本酒の魅力をアピールした。

<チーズやチョコレートなどと提供>

 この日本酒セミナーは2部構成。第1部は「プロ向けセミナー」として、バイヤーやレストラン・ケータリング関係者ら食品のプロを招待し、第2部はメディアや政府機関の要人、日本酒に関心を持つ一般人を対象とした。両方とも予定を上回る参加者があり、日本酒に対する関心の高さがうかがえた。

 

 ブリュッセルでは、日本食レストランで日本酒を味わったことがあっても、日本酒の種類や製法の違い、料理とのマリアージュの方法といった知識を持つ人は少なく、日本食レストラン以外での日本酒の需要は限られている。こうした背景を踏まえてセミナーでは、酒ソムリエのジャンポール・チョイ氏が、日本酒の基礎知識や醸造工程、カテゴリーとタイプ、日本酒の提供方法について講演をした。また、魚や肉を使った現地料理やチーズ、チョコレートなどを用意し、日本酒と現地料理のマリアージュを参加者に体験してもらった。

スズキのグリルにトマトを添えた魚料理とフルーティーな日本酒のマリアージュ(ジェトロ撮影)
日本酒に関する説明を聞く食品事業者(ジェトロ撮影)

<欧州人の好みに応じた商品選定も大切>

 現地シェフからは「日本酒の製造工程や現地料理との合わせ方について説明を受け、どのような料理や食材に合わせるかイメージが湧いた」「日本酒がチョコレートやチーズと合うとは思わなかった」との意見が聞かれた。一方で、「日本酒は高価なので、レストランでの採用はまだ難しい」との声もあった。

 

 ベルギーの店頭では、720ミリリットルの日本酒は1020ユーロ前後で販売されており、食事に合わせるワイン(37ユーロ前後)より高い価格設定となっている。

 

 参加した日本酒の現地輸入業者は「欧州人の好みに配慮して商品を選定することも、日本酒を欧州市場で売り込む際に重要になる」「欧州ではフルーティーで芳醇(ほうじゅん)な香りがあるものが好まれる」「シャンパンやビンテージワインと同じ感覚で楽しめる、発泡性のある日本酒や長期熟成させた古酒の需要もある」と話した。

 

 また、輸入業者から日本酒を普及させていく上での課題も指摘された。「欧州での日本食ブームを背景に、ベルギーでも多くの『日本食レストラン』が出現したが、そのうちの9割程度は日本人以外のアジア人が経営している」という。これらのレストランでは、(1)中国の酒など、日本酒ではないものを「SAKE」と銘打って提供している、(2)日本酒を提供しているものの、店員に銘柄、種類、特徴などの知識がなく、顧客に十分な説明ができていない、といった状況だという。一般人に日本酒に対する良いイメージを持ってもらい、普及させていくためには、こういった状況が改善されることも必要かもしれない。

 

(大中登紀子)

(ベルギー、日本)

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