ジャカルタ知事に抗議、10万人規模のデモが発生

　11月4日、イスラム擁護戦線（FPI）の主導による大規模な抗議デモが行われた。華人系バスキ・ジャカルタ特別州知事が9月に行った演説でコーランを侮辱したとするもので、ジャワ島内外から約10万人が集合したデモは一部が暴徒化し、警察車両に火を付け、ジャカルタ北部のコンビニを襲撃した。ジョコ大統領は11月5日未明、バスキ知事と反目する政治勢力が関係していたという見方を表明した。ジャカルタでは10月28日から州知事選挙の選挙活動が解禁されており、現職のバスキ知事が優勢だが、大統領の発言を受けて、国家警察が事件の背景を捜査していることから、その影響が注目される。