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消費者に人気の台湾楽天市場-台湾のEC市場動向(3)-

(台湾)

交流協会(台北)、海外調査部

2016年10月07日

 競争が激化する傾向にある台湾の電子商取引(EC)市場で、BtoBtoC型のインターネットショッピングモールを運営する台湾楽天市場が、消費者の人気を博している。台湾楽天品牌行銷本部の李慧瑩副本部長、品牌策略部の劉●(くさかんむりに凡)菲副部長に、事業展開やEC市場の特性について聞いた(8月12日)。

<販促活動で出店企業のブランド化を推進>

問:台湾での事業内容は。

 

答:台湾楽天市場は2008年からサービスを開始している。利用者は2540歳が中心で、女性が多い傾向にある。

 

 台湾での展開は日本と同様に、楽天グループとして事業内容が多様化してきている。台湾楽天市場の展開後、台湾楽天トラベル、台湾楽天カードに続いて、20163月にはCtoCのプラットフォームであるラクマのサービスも開始した。

 

 台湾でも日本と同様にポイントプログラムを導入しており、消費者はプラットフォーム上の買い物時だけでなく、クレジットカードの利用時や宿泊予約時などさまざまな場面で、ポイントを使ったり、ためたりできる環境を構築している。

 

問:台湾楽天市場の売れ筋商品は何か。

 

答:売れ筋商品は食品関係だ。日本の楽天市場では、日本各地のグルメ商品をどこからでも素早く手に入れることができるように注力している。台湾でも同様の考えで、台湾の中小企業振興にも資するように、中小企業の支援には特に力を入れている。

 

ECコンサルタントがサポート>

問:台湾楽天市場のサービスの特徴は。

 

答:ECコンサルタントが出店企業に対し、台湾楽天市場での出店から、効果的なプロモーション方法、パッケージの作り方や物流までの総合的なサポートを行う。台湾楽天市場に出店する中小企業にはネットショップ運営に関するノウハウが少ないところも多く、パソコン(PC)操作がよく分からないという人もいる。こうした方に、ECコンサルタントを通じて丁寧にサポートしている。

 

 プロモーション方法をアドバイスするだけでなく、プロモーション自体を実施できるのも台湾楽天市場の強みの1つだ。台湾楽天市場サイトのみならず、紙媒体、テレビ番組、広告などと連動させた販売促進活動を行う。その際に、価格競争ではなく、商品のブランド化を進めることを台湾楽天市場の方針の1つとしている。販売促進に当たっては、商品の機能や効能、製造過程まで詳しく調査し、販売促進の過程において、消費者に商品の背景を含めて知ってもらえるように工夫している。

 

<「日本美食祭」で日本食品の販売を促進>

問:日本食品はどのようにPRしているか。

 

答:台湾では日本の食品に対する人気が高い。「日本美食祭」という日本のグルメ商品を集めた特設ページを、台湾楽天市場で展開することがある。この企画では、日本の楽天市場で人気の商品や、台湾楽天市場のスタッフが選んだ台湾で好まれそうな日本の商品を、メーカーの協力の下で販売する。

 

 「日本美食祭」の売り上げが好調で、その後、台湾楽天市場に出店し、さらに台湾で実店舗展開するに至った日本の食品メーカーもある。

 

問:台湾のEC市場と消費者の特性は何か。

 

答:台湾のEC市場では、価格の安さを追い求める消費者が一定程度おり、彼らは各プラットフォームを比較してどこで購入するかを決めている。一方、価格より商品を重視する消費者もいるが、どのような商品が自分に適しているのか気付づいていないという人も多い。台湾楽天市場では、このような人々に各商品の特徴やストーリーをよく理解してもらうことで、品質の面で自分に合った商品を選んでもらうよう尽力している。

 

 また、プラットフォーム運営側としてみれば、台湾EC市場には海外からの事業者を含め多くの企業が参入しており、企業間の競争も激化している。価格だけを武器にしていては、この市場での競争は難しいと思われる。

 

(奥山亮/交流協会、加藤康二)

(台湾)

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