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メイ新内閣が発足、一部省庁を再編

(英国)

ロンドン発

2016年07月19日

 テレーザ・メイ首相は7月14日、内閣を構成する全閣僚を任命し、新政権を発足させた。ビジネス・イノベーション・技能省とエネルギー・気候変動省を統合して新設されたビジネス・エネルギー・産業戦略省は、グレッグ・クラーク前コミュニティー・地方政府相が率いることになった。

<統合でビジネス・エネルギー・産業戦略省を新設>

 メイ首相は、財務、外務、内務、国防の主要閣僚と、EU離脱に向け新たに任じたEU離脱相、国際貿易相に続き(2016年7月15日記事参照)、残る閣僚も任命した(表参照)。

 

 産業関係では、ビジネス・エネルギー・産業戦略相にクラーク前コミュニティー・地方政府相が就任した。ビジネス・エネルギー・産業戦略省は、ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)とエネルギー・気候変動省(DECC)が統合して新設された。英国放送協会(BBC)によると、これに伴い、BISが有していた大学などの高等教育の所轄は、教育省に移管される。サジード・ジャビド前BIS相は、クラーク氏と交代のかたちで、コミュニティー・地方政府相に充てられた。また、これまで政府の地球温暖化対策を主導してきたDECCが統合されることについては、地球温暖化の抑制・適応が政府の優先課題でなくなったことの表れ、とも指摘されている。

 

 雇用・労働関係を扱う労働・年金相には、移民担当相などを歴任したダミアン・グリーン議員が起用された。政府が進めている高速鉄道計画(HS2)でのキーパーソンの1人でもある運輸相は、クリス・グレイリング前下院(庶民院)院内総務・枢密院議長が務める。

 

<北アイルランド相には新任を登用>

 スコットランド、北アイルランド、ウェールズ各地域との関係上で重要となる3人の担当閣僚のうち、スコットランド相、ウェールズ相は再任となったが、北アイルランド相にはメイ首相側近のジェームズ・ブロークンシャー議員が登用された。EU離脱選択を受け、北アイルランド問題の再燃も懸念される中で、そのかじ取りに注目が集まる。

 

 このほか、メイ首相とともに保守党党首選の最終候補に残ったアンドレア・レッドソム前閣外相が、環境・食糧・農村地域相に任じられ、初入閣した。その一方で、離脱派の中心の1人だったマイケル・ゴーブ前法相や閣内残留の憶測もあったジョージ・オズボーン前財務相、保守党党首選にも立候補したスティーブン・クラブ前労働・年金相などは、政権から離れることになった。

 

 なお、23人の内閣(首相を含む)のうち15人が男性、8人が女性で、EU残留派は16人、離脱派は7人。

表 メイ内閣の顔ぶれ(2016年7月14日)

(佐藤央樹)

(英国)

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