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メイ新首相が就任、離脱派のジョンソン氏を外相に起用

(英国)

ロンドン発

2016年07月15日

 テレーザ・メイ前内相が7月13日、新首相に就任し、新政権の主要閣僚を任命した。フィリップ・ハモンド前外相が財務相に、国民投票でEU離脱派を率いたボリス・ジョンソン前ロンドン市長が外相に起用された。

<首相声明で国家の団結を強調>

 新首相への就任後にメイ首相は、今後の政権運営の方向性について声明を発表した。まず強調したのが、国民投票後に分裂状態にある国民の団結で、この実現に向け、所得、人種、学歴、性別、世代間で広がりつつある格差の是正に取り組む姿勢を示し、全ての国民のための政治を行う、とした。さらに、雇用や、住宅ローン、高い子育て費用など国民に広がる不安の除去が必要で、新政権では一部の特権階級でなく、一般国民の利益を優先する、と決意を述べた。また、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各地域が1つにまとまることの重要性も指摘し、スコットランド独立などの動きを牽制した。

 

 EUとの今後の関係については、現在は歴史上の重要な転換点にあるものの、英国は困難を乗り越えられる、とした。また、大胆でポジティブな役割を世界において果たしていく、と述べ、EU域外諸国との積極的な関係構築に努めることを示唆した。

 

<財務相にはハモンド前外相を任命>

 その後、メイ首相は新政権の主要閣僚を発表した。財務相には、一部で予想されていたとおりハモンド前外相を充てた。英国放送協会(BBC)によると、ハモンド財務相は、緊急予算の編成は不要、との認識を示している。また外相には、ジョンソン前ロンドン市長を起用した。ジョンソン氏は、国民投票で離脱派を率いたものの、保守党党首選への立候補を見合わせたため、その去就に注目が集まっていた。メイ首相の後継の内相に任命されたのはアンバー・ラッド前エネルギー・気候変動相で、テロや移民対策などの懸案に取り組むことになる。なお、マイケル・ファロン国防相は留任する。

 

 国民投票の結果を受けて新設され、EUとの離脱交渉の要となるEU離脱相には、影の内相などを務めたデービッド・デービス議員を起用した。国民投票ではEU離脱派として活動していた。同じく新設された、EU離脱に伴う各国との通商関係構築を担うとみられる国際貿易相には、リアム・フォックス元国防相を充てた。メイ氏らとともに保守党党首選に立候補したものの、党首選からの撤退した後はメイ氏を支持していた。

 

 新内閣の主要閣僚の顔ぶれは以下のとおり(713日任命分、かっこ内は年齢)。

 

首相:テレーザ・メイ(59

財務相:フィリップ・ハモンド(60

外相:ボリス・ジョンソン(52

内相:アンバー・ラッド(52

国防相:マイケル・ファロン(64)(留任)

EU離脱相:デービッド・デービス(67

国際貿易相:リアム・フォックス(54

 

(佐藤央樹)

(英国)

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