インフレ懸念強まり追加利上げ－最低水準だった物価上昇率に変化－

　2016年に入り、物価上昇への懸念がやや強まっている。大幅なペソ安局面が続く中でも、2015年の物価は低位安定し、年末には過去最低のインフレ率を記録した。しかし、2016年に入り、この傾向にやや変化がみられる。メキシコ中央銀行は、2015年12月の米国に追随して利上げ、2月には単独で追加利上げを行い、インフレ懸念の払拭（ふっしょく）に努めている。