市場アクセスの改善を通じて新規開拓へ-マレーシアとTPP(3)-

(マレーシア)

クアラルンプール発

2016年01月27日

 マレーシアが環太平洋パートナーシップ(TPP)から受ける影響について、これまで大きな視点でみてきたが、今回からはマレーシアが関心を抱く論点を取り上げる。シリーズ3回目は市場アクセスについて。TPP協定発効後に、マレーシアは84.71%の品目の輸入関税を即時撤廃する。しかし、一部のセンシティブ品目は関税撤廃まで長い期間を設けるとともに、TPP協定対象外の課税権を行使するため、輸入者、ひいては国内消費者のメリットは限られたものになりそうだ。

ビジネス短信 3918d093707629d8