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「ヘルシー、新鮮、無添加」がテーマ、日本パビリオンに高い関心-食品見本市「アヌーガ」開催-

(ドイツ)

ベルリン事務所

2015年11月13日

 ドイツのケルンで2年に1度開催される世界最大の食品見本市アヌーガが10月10~14日に開催された。33回目となる今回は、世界192ヵ国から約16万人の専門業者が訪れた。アヌーガの全体的なトレンドは前回同様、ベジタリアン、ビーガン(完全菜食主義)、ハラール、オーガニックおよび地域食品で、「ヘルシー、新鮮、無添加」が大きなテーマとなった中、日本パビリオンも関心を集めた。

<日本パビリオンには65社が出展>

 今回は合計108ヵ国から約7,000社の企業および団体が加工食品や飲料などを出展し、出展社数としては過去最高となった。ジェトロは大規模なジャパンパビリオンを初めて3つのホールに分け、出展した65社の日本企業が効果的にPRした。飲料品のホールでは日本茶や日本酒、肉類のホールでは和牛に焦点を当て、セミナーや料理ショーなどを実施した。和牛は20146月から欧州向け輸出が可能となったこともあり、来場者から高い関心が寄せられた。

 

 ジャパン・パビリオンとして最大規模となったファイン・フードのホールでは、ナッツ類、みそ、黒にんにく、しょうゆなどが出品されたが、今回最も出品数が多かったのがゆず食品だった。ユズの青果玉は201210月に初めて欧州(フランス)へ輸出されたが、ドイツ国内では消費者がスーパーなどで簡単に購入できるまでにはなっていない。日本では消費者になじみのあるゆずジュース、そして果汁やドレッシングなどはドイツの高級レストランなどで使われているものの、欧州での認知度はまだ低い。かんきつ類を使ったソースなどは欧州の一般家庭でも料理に使われることがあるため、認知度さえ上がれば、日本産ユズもドイツ市場で商機が見込まれる。

 

<「コンビニエンス」と「レディー・トゥ・クック」に注目集まる>

 今回のアヌーガに出展した7,063社のうち89%は海外からだった。また、海外からの来場者は全体の68%に及んだ。今回は前回と同様にオーガニックや地域食品など、体に良いとされる食材の展示が目立った。さらに「フリーフロム」食品(食物アレルギーに対応した商品)のトレンドも続いている。ラクトース(乳糖)フリーやグルテンフリーの食品は他の食品見本市でも多く紹介され、ドイツ市場でも需要が多い。

 

 また、前述のトレンド以外によく取り上げられていたものとして、「コンビニエンス」と「レディー・トゥ・クック(Ready to cook)」食品が挙げられる。女性の社会進出とともに共働きの世帯が増加したことで、料理に費やす時間を短縮でき、簡単かつ便利で味の良い、上質な食品が求められている。ケータリングや「トゥー・ゴー(To Go)」食品もこの分野に含まれる。日本はこの分野で欧州よりもはるかに進んでいるため、衛生的な食品包装や安全な保存方法など食の安全・安心を欧州に広めることで、新たな市場開拓につながる可能性がある。

 

<ハラール市場に大きな可能性>

 ライフスタイルの多様化とともに、ベジタリアンやビーガンを支持する消費者が増加傾向にあり、ビーガン向け食品の人気はますます高まっている。また、欧州にはイスラム教徒が多いことから、ハラール認証を受けた食品の市場には大きな可能性がある。加えて、欧州でイスラム教徒の難民が急増している点を考慮すると、今後の難民対策の動向によりハラール食品の需要が高まることが予想される。ハラール認証を受けた日本食品は流通しているものの、その数はまだ少ない。ハラール認証を取得することは、欧州市場で大きく飛躍するチャンスとなり得る。なお、次回のアヌーガは201710711日に開催される。

 

(カトリン・バザラ、川幡嘉子)

(ドイツ)

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