上海自由貿易試験区、通関証明書をペーパーレス化
(中国)
上海事務所
2015年06月29日
上海出入境検験検疫局と上海税関は6月10日、中国(上海)自由貿易試験区の旧園区において、緊急事態などの特殊な事情を除き、固形廃棄物輸入以外の輸出入業務について通関証明書のペーパーレス化を実施すると発表した。
<7月1日から旧園区を対象に実施>
上海出入境検験検疫局と上海税関は6月10日、「中国(上海)自由貿易試験区の通関証明書ペーパーレス化実施公告」(以下、通関証明書ペーパーレス公告)を公布した。
通関証明書(中国名:通関単)とは、出入境検験検疫局が輸出入貨物に対し検疫や検査を実施した後で発行する同貨物の安全性を証明する書類だ。税関は通関証明書を受け取った後、通関手続きを行う。
通関証明書ペーパーレス公告によると、上海出入境検験検疫局は7月1日から、緊急事態などの特殊な事情を除いて、固形廃棄物輸入以外の輸出入業務では紙の通関証明書を発行せず、上海税関に電子通関証明書を送信する。上海税関は同日から電子通関証明書を受け取ることになる。通関証明書のペーパーレス化によって、通関手続きの簡素化、効率化が期待されている。
ただ、同政策の実施範囲は試験区の旧園区(外高橋保税区、外高橋保税物流園区、洋山保税港区、浦東空港保税区)に限定され、4月に追加された新園区(陸家嘴金融区域、金橋開発区域、張江ハイテク区域、2015年5月25日記事参照)では実施されない。
(文涛)
(中国)
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