低迷する労働生産性上昇率、IT革命に伴う効果が一服

(米国)

ニューヨーク事務所

2015年05月15日

 労働省労働統計局は3月26日、労働生産性変動の要因分析を発表した。労働生産性上昇率は2003年以降、緩やかに低下している。上昇率を要因別にみると、多要素生産性と資本装備率の寄与度が1990年代後半から2000年代前半にかけて大きく伸びた後、1990年代前半以前の水準に戻っていることが分かる。これは1990年代後半以降に確認されたIT革命の影響によるものとみられ、労働生産性の上昇率低迷はその効果が一服状態にあるといえそうだ。

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