戒厳令の解除と同時に、治安維持の新たな命令を発令−「絶対的な権限」の行使に懸念の声−
バンコク事務所
2015年04月03日
プミポン国王は4月1日、2014年5月から続いた戒厳令の解除について承認し、約10ヵ月ぶりに戒厳令が解除された。再び高まってきた国際社会の批判をかわす狙いがあるとみられる。しかし、プラユット暫定首相は戒厳令の解除と同時に、国家平和秩序維持評議会(NCPO)議長(プラユット氏が兼任)の絶対的な権限を規定する暫定憲法44条に基づき、治安維持のための新たな命令を発令しており、今後の動向に懸念の声が上がっている。
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