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紫トウモロコシなどの加工食品に高い関心−ペルー産高抗酸化食品品評会を開催−

(ペルー)

リマ事務所

2015年03月24日

ジェトロは、ペルー産品を紹介する「高抗酸化食品」品評会を2月27日、在日ペルー大使館の協力の下に東京の同大使館で開催した。日本では知名度がまだ低いペルー産食品だが、抗酸化力の高い食品に絞り、その機能性や調理方法を紹介することで対日輸出有望性を評価し、輸出拡大へとつなげることが狙いだ。

<10産品の機能性食品を紹介>
ペルーからの食品サンプル出品は、紫トウモロコシやキヌアをはじめとして、白カカオ、サチャ・インチ、チア、アルガローボ、ルクマ、チリモヤ、アグアイマント、パネラの計10産品。1つの産品で複数の加工食品を提供したケースもあり、品目数では19となった。

品評会に出品された高抗酸化食品

商社や小売業などをはじめとする企業関係者ら62人が来場した。品評会に並んだ産品は多くが日本ではまだ知名度の低いペルー食材で、早速、企業からの引き合いが続いている状況だ。

特に紫トウモロコシは、赤ワインやブルーベリーなどに含まれる抗酸化物質アントシアニンが豊富ということで高い関心を集めた。同産品を基に、「チチャ・モラーダ」というペルーで一般的な飲料の濃縮還元タイプ、および食品添加物としての粉末で提供された。飲料は、現地では昼食セットメニューの飲み物の選択肢に挙げられるなど、日常的に愛飲される国民的飲料だ。日本人には少々甘さが強いという声もあるが、濃縮還元果汁を生産するインナルサ(INNALSA)によると、糖度は日本市場向けに調整が可能という。

「インカナッツ」との異名を持つサチャ・インチには、オメガ3(脂肪酸)が豊富に含まれる。この植物は、ペルーのアマゾン地域原産で1年中収穫できる。出品したシャナンティナ(Shanantina)は、ペルー北部サン・マルティン州でサチャ・インチを栽培し、隣接する工場で食用油とナッツ(スナック)を生産している。サチャ・インチ油の国内市販価格は輸入される欧州産オリーブ油と同程度と決して安くないため、健康志向を有する顧客が購入する。ペルーでは、調理用としては一般的ではなく、サラダ用ドレッシングとして、あるいはカプセル状にして抗酸化作用のサプリメントとして販売される例が多い。品評会では、油としてのみならず、ナッツタイプのスナックにした製品も提供され、好評を博した。

<目新しい製品に日本企業から高評価>
抗酸化作用が高いとされた品目については、抗酸化力を示す指標となるORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity:活性酸素吸収能力)値を情報提供した。紫トウモロコシのORAC値は6,900に達し、同品評会に出品した産品の最高値だった。次いでORAC値が高いとされるのは、ペルー北西部に位置するピウラ州の限定的な地域のみで収穫される白カカオで、同数値は350だった。白カカオは世界的にも珍しく、ペルーやベネズエラの一部にしか存在しない希少な種類という。ピウラ州の白カカオは、欧州向けを中心に輸出されており、アロマが強いカカオとして、高い評価が寄せられている。

ペルー産品の高機能性やこれまで日本ではなじみの薄かった産品の市場性を見込んで、試食後、その場で輸入意思を表明した企業もいた。また、品評会の前から輸入を決めていて、産品の味を再確認するために来場した参加者からは、それ以外の産品についても魅力的だとの評価を得た。

<日本企業の輸入増加に期待>
ペルー輸出業協会(ADEX)の通関統計によると、今回の品評会に出品された産品の主要輸出先国は欧米だ。主な5品目の対日輸出実績は年々増加しているものの、輸出総額に占める対日輸出額の割合は依然として低い。対日輸出額が124万ドルと最も多いキヌアでさえ、輸出総額の0.6%にとどまっている(表参照)。

キヌアの国別輸出実績

品評会への出品企業選定の過程においてはペルー貿易観光省との連携を通じ、同省が一村一品(OVOP)支援を実施する企業の産品も含めている。キヌア、サチャ・インチ、パネラの生産企業は同省のOVOPプロジェクトに認定された、輸出促進努力を続ける企業だ。こうした産品の対日輸出拡大が図れれば、ペルーの農村の持続的成長にも貢献できると期待されている。

(山本万里奈)

(ペルー)

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