資源輸出や住宅市場が下支えし回復へ−2015年の経済見通し−

(オーストラリア)

シドニー事務所

2015年01月06日

連邦政府は2014年12月、資源価格が下落していることや、通貨オーストラリア・ドル(豪ドル)高の影響はあるものの豪ドルが安値に振れ始めたこと、資源を中心とする輸出の増加、好調な住宅市場が経済を下支えするとの見方から、2014/15年度(2014年7月〜2015年6月)のGDP成長率を5月の予算案発表時の2.5%、2015/16年度についても3.0%に据え置いた。日本、韓国、中国との経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)が発効した場合、貿易、投資への波及効果はオーストラリア経済を支える柱となるが、構造的な高コスト体質を改善し、イノベーションを通じた生産性向上や国際競争力の強化を図ることもEPA/FTAの利益を取り込むカギとなりそうだ。

ビジネス短信 54922846850e8

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