食品分野で過去最大のM&Aが成立−2013年の中国企業の対外直接投資動向−
ニューヨーク事務所
2014年12月09日
2013年の中国からの対米直接投資は、統計上は減少する一方、個別案件をみると、前年から大きく拡大したもようだ。中国企業による米企業の買収として史上最高額となる約70億ドルの案件が食品分野で成立した。そのほかの大型案件はエネルギー分野が占めるが、不動産分野も伸びが著しい。ただし今後については、2016年の大統領選挙などに絡んで米政界が対中強硬姿勢を取り、中国からの投資熱が一時的に弱まる可能性もある。米中が双方向の投資拡大を目的に交渉を進める投資協定の締結は、2017年までずれ込むと指摘されている。
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