米企業買収阻止をめぐり連邦控訴裁で中国企業が勝訴−識者はCFIUSの審査過程に大きな変更はないとの見解−
ニューヨーク事務所
2014年09月10日
中国企業のロールズ・コーポレーションによる米企業の買収を米政府が認めない判断を2012年に行い、この判断をめぐって同社がオバマ大統領と外国投資委員会(CFIUS)を相手取って起こしていた訴訟で、コロンビア特別区の連邦控訴裁判所は7月15日、大統領とCFIUS側に法の適正手続き上の瑕疵(かし)があったとの判決を下した。中国企業は歴史的な勝利と称賛した一方、米国の法律関係者や有識者は、今回の判決が大統領とCFIUSの権限や審査過程を大きく変更することはないとの見解を示している。米政府は今後の対応についてまだ態度を明らかにしていない。
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