世界の政治・経済日程(2014年7〜9月)

(世界)

国際経済研究課

2014年06月30日

IMFは7月中に、世界経済見通しの改訂版を発表する。4月の発表では、2014年の世界経済の成長率を3.6%と予測したが、米国の寒波の影響やウクライナ情勢などを踏まえ、どのように修正されるか注目が集まる。また、減速する新興国や持ち直しの動きを示す欧州各国の見通しもポイントになる。

WTOでは、ドーハ・ラウンド妥結のための作業計画策定に向け議論を進めている。2014年末の期限に向け、夏休み前までに方向性を固めたいところだが、主要分野である農業、非農産品市場アクセス(NAMA)、サービスに対する先進国・途上国のスタンスは、交渉が決裂した2008年時点と基本的に変わっておらず、意見集約は難航している。他方、各国は2013年末の「バリ合意」最大の成果といえる貿易円滑化協定の7月までの採択を目標としている。

G20貿易相会議が7月19日にシドニーで開催される。参加国が成長戦略の一環として行っている通商措置について議論するほか、上述の「バリ合意」を受けた作業計画を含む、より強力なグローバルな貿易システムの構築についても議論する予定。

<7月>
7月1、3日中国に関するWTO加盟国通商政策レビュー(ジュネーブ)
7月19日G20貿易相会議(シドニー)
7月24〜25日WTO一般理事会(ジュネーブ)
7月中WTO「世界貿易報告書」発表
7月中IMF世界経済見通し(World Economic Outlook)改訂版発表

<9月>
9月11〜12日第11回アジア欧州会合(ASEM)財務相会合(イタリア・ミラノ)
9月16日第69回国連総会開会(ニューヨーク)
9月16、18日台湾に関するWTO加盟国通商政策レビュー(ジュネーブ)
9月20〜21日G20財務相・中央銀行総裁会議(オーストラリア・ケアンズ)

(世界)

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