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新通関システムが4月から本格稼働、企業は早めに登録を

(ベトナム)

ハノイ事務所

2014年01月21日

4月から新しい通関システムであるVNACCS(Viet Nam Automated Cargo Clearance System)が本格稼働する。VNACCS導入により、リードタイムや通関などの貿易手続き時間の短縮、貿易コストの低減など貿易ビジネス環境が改善される。一方、現行の通関システムe−CustomsはVNACCS稼働後、清算機能などの一部機能を残して使用できなくなる。税関総局は本格稼働時期の混乱を避けるために、企業に対してVNACCSの総合運転試験への参加を呼び掛けている。

<日本のODA案件、貿易手続きが簡素化>
VNACCSは、日本の通関システムであるNACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)をベースに開発された。VNACCSの導入は2012年3月に日越両政府の間で締結された「税関近代化のための通関電子化およびナショナル・シングルウインドー導入計画」に基づいた日本のODA無償資金協力案件だ。

VNACCSを通じて、リードタイムや通関などの貿易手続き時間の短縮、貿易コストの低減がなされ、貿易ビジネス環境が改善されると期待されている。さらには同システムの導入により、日越間の貿易を促進し、進出日系企業の活動を支援することも狙っている。

<物流の迅速化など4点が改善>
ジェトロ・ハノイ事務所が2013年12月11日に開催したVNACCSの説明会での国際協力機構(JICA)通関電子化促進プロジェクトの櫻井広樹チーフアドバイザーの講演内容は以下のとおり。

具体的には、VNACCSが稼働することにより次の4点が改善される。

(1)物流の迅速化:輸入申告から許可までの処理時間が短縮される。
(2)ペーパーレス化の促進:電子署名、一極集中処理、遠隔地に税関があったとしても輸入許可の確認ができ、許可書の提示は不要となる。
(3)申告作成支援機能の導入:インボイス情報やHSコードを入力すれば、システムが自動的に補い、申告書を完成させる。
(4)シングルウインドーの実現:貿易手続きに関連する他省庁の申請手続きが完了したかをチェックできる機能を備える。

現在、企業はe-Customsというシステムで輸出入通関を行っている。しかし、VNACCS稼働後は清算機能など、一部の機能を残して使用できなくなる(時期は未定)。このため、税関総局は2013年11月18日〜2014年1月27日に総合運転試験を実施している。

総合運転試験とは、企業が過去の輸出入実績データなどを利用して、架空の輸出入申告を申請、操作方法を練習するもの。これには、まず電子登録と利用者のID取得が必要となる。総合運転試験への参加方法(電子署名取得、利用者ID取得)の流れは下記のとおり。

(1)ベトナム税関総局総合運転試験サイト(ベトナム語のみ)電子署名登録ページで電子署名を取得。

(2)電子署名の取得に関するQ&Aは、以下URLを参照。
http://www.customs.gov.vn/Lists/HaiQuanVietNam/Details.aspx?ID=167

(3)電子署名の取得と並行して、最寄りの税関に行き、納税者番号を告げてVNACCSの利用者IDの交付申請を行う。申請後、その場でIDとパスワードが印刷、交付。

(4)ベトナム税関総局のダウンロードサイトからパッケージソフトをダウンロード、交付されたIDとパスワード、電子署名を入力してログインし、総合運転試験に参加。

櫻井チーフアドバイザーは、進出日系企業に対してVNACCSの総合運転試験への参加と電子署名登録、利用者のID取得を呼び掛けた。

一方で、本格的稼働が4月に迫っているにもかかわらず、進出日系企業の反応が鈍いという声も聞く。VNACCSの本格稼働に際して混乱を来すことがないよう、関係する企業は早めに上記試験に参加することが望まれる。

(佐藤進)

(ベトナム)

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