韓国製の冷延鋼板に暫定アンチダンピング税を賦課

(メキシコ)

メキシコ事務所

2013年06月07日

経済省は6月3日、韓国製の冷延鋼板に対し、最高60.40%の暫定アンチダンピング税を賦課することを決定した。6月4日に発効した。

<ポスコ製などには最高税率60.40%>
テルニウム・メキシコが2012年7月6日、アンチダンピング調査開始を申請し、同年10月1日公布の経済省令で調査開始が決定されていた。

対象となるのは、幅600ミリ以上、厚さ3ミリ未満の冷延鋼板で、具体的には表1の8桁ベースHSコードが該当する。韓国を原産としていれば経由地を問わず、また確定輸入、一時輸入とも対象になる。レグラ・オクターバ(注)での輸入は別のHSコードを適用するが、これも対象となっている。

表1韓国製鋼板に対するアンチダンピング暫定税率の対象品目

暫定税率は、現代ハイスコ製が6.45%、ポスコ製ほかが60.40%となる(表2参照)。

表2アンチダンピング暫定税の対象と税率

(注)産業分野別生産促進プログラム(PROSEC)登録企業が、当該品目について国内生産がない・不十分、顧客が求める品質仕様を達成できないなどを理由に、経済省に対して特別輸入許可を申請し、特別税率(0%)で輸入する制度。

(中島伸浩)

(メキシコ)

ビジネス短信 51aed5c81ccf0