世界の政治・経済日程（2012年12月〜13年2月）

米国では11月の大統領・議会選挙の結果、民主党のオバマ大統領が再選され、議会も上院で民主党、下院で共和党が多数を占めるという選挙前の勢力構図が続くことになった。2012年内に現行の議会勢力で取り組む最重要事項は、「財政の崖」と「連邦債務の上限引き上げ」の2つだ。財政の崖とは、ブッシュ減税や給与税減税が2012年末に期限を迎え、消費者にとって実質的な大幅増税が始まることと、2011年8月に成立した予算管理法に基づき、13年1月から政府の支出が大幅に削減されることを指す。一方、連邦債務の上限引き上げについては、議会が上限を引き上げる法案を可決できない場合、公的部門のサービス停止、公務員の給与停止など、行政機能や経済の多方面に悪影響が出ると見込まれている。2011年8月の議会両党での合意により上限は増額されたものの、債務水準は2012年末にも再び上限に達するとみられ、財政の崖と同様に早急の対策が求められる。党派対立が激しさを増している議会において、有効な解決策が合意されるか、政府および議会の取り組みが2013年の米国経済の先行きにとって重要な節目となる。

＜12月＞
12月4日カナダ中央銀行、政策金利調整日
12月7日米国11月雇用統計発表
12月11日米国10月貿易統計発表
12月11〜12日米国連邦公開市場委員会（FOMC）
12月13日米国11月小売売上高統計発表
12月14日米国11月消費者物価指数（CPI）発表
12月20日米国第3四半期GDP発表（確定値）

＜2013年1月＞
1月3日米国第113議会開会
1月4日米国2012年12月雇用統計発表
1月11日米国11月貿易統計発表
1月15日米国12月小売売上高統計発表
1月16日米国12月CPI発表
1月21日米国新大統領就任式
1月23日カナダ中銀、政策金利調整日
1月23日カナダ中銀、金融財政報告書発表
1月29〜30日米国FOMC
1月30日米国2012年第4四半期GDP発表（速報値）
1月中米国大統領一般教書演説

＜2月＞
2月1日米国1月雇用統計発表
2月8日米国12月貿易統計発表
2月13日米国1月小売売上高統計発表
2月21日米国1月CPI発表
2月28日米国2012年第4四半期GDP発表（改定値）
2月中米国大統領予算教書発表
2月中米国大統領経済報告書発表

（北米）