世界の政治・経済日程(2012年9〜11月)

(北米)

北米課

2012年08月31日

9月初めに米国の民主党全国大会が開かれ、大統領選挙戦は11月6日の投票に向けて本格化する。共和党のロムニー候補は8月、下院のポール・ライアン予算委員長を副大統領候補に指名した。あらためて財政再建と規制緩和を、経済政策の前面に押し出した格好だ。今後、オバマ、ロムニー両候補は、互いの支持率が拮抗(きっこう)する激戦州での遊説を中心に選挙キャンペーンを展開していく。選挙戦に影響する経済情勢については、9月12〜13日に開催される連邦公開市場委員会の動向が注目される。7月には雇用が前月比16万3,000人増と、増加幅が4ヵ月ぶりに10万人を超え、また小売売上高が前月比で市場予想を超える0.8%の伸びとなるなど、明るい材料もある。一方、国内では住宅価格の低迷や失業率の高止まりなど、海外では欧州やアジアの景気動向などリスク要因も残る。連邦準備制度理事会(FRB)にとっては、こうした状況に加えて9月7日に発表される雇用統計が、追加の量的緩和策(QE3)の発動を判断する材料となろう。

<9月>
9月4〜6日米国民主党全国大会・正副大統領候補の指名・受諾(ノースカロライナ州シャーロット)
9月5日カナダ中央銀行、政策金利調整日
9月6〜15日環太平洋パートナーシップ(TPP)第14回交渉(バージニア州リースバーグ)
9月7日米国8月雇用統計発表
9月11日米国7月貿易統計発表
9月12〜13日米国連邦公開市場委員会(FOMC)
9月14日米国8月消費者物価指数(CPI)、8月小売売上高統計発表
9月18日第67回国連総会(ニューヨーク)
9月27日米国第2四半期GDP(確定値)発表

<10月>
10月3日米国第1回大統領候補者・公開討論会
10月5日米国9月雇用統計発表
10月11日米国8月貿易統計発表
10月11日米国副大統領候補者・公開討論会
10月15日米国9月小売売上高統計発表
10月16日米国9月CPI発表
10月16日米国第2回大統領候補者・公開討論会
10月22日米国第3回大統領候補者・公開討論会
10月23日カナダ中銀、政策金利調整日
10月23〜24日FOMC
10月24日カナダ中銀、金融財政報告書発表
10月26日米国第3四半期GDP(速報値)発表

<11月>
11月2日米国10月雇用統計発表
11月6日米国大統領選挙投票日・連邦議会上下両院議員選挙
11月8日米国9月貿易統計発表
11月14日米国10月小売売上高統計発表
11月15日米国10月CPI発表
11月29日米国第3四半期GDP(改定値)発表
11月30日カナダ第3四半期GDP発表

(北米)

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